Column コラム

マデイラワインの中辛口タイプ

2022.1.17

中辛口はヴェルデーリョ

みなさんこんにちは。
気が付いたら年が明けて2週間経っていました。。。
今年もたくさんマデイラワインとマデイラ島についてコラムを書いていきたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

さて、前回までで、甘口・中甘口の説明が終わりました。
今日は中辛口「ヴェルデーリョ」について書いてみたいと思います。
Verdelho「ヴェルデーリョ」。
…なにを突然、大文字で、と思われた方もいらっしゃいますよね。
いいですか、皆さん。
特にワインのお勉強されている皆さん。
マデイラ島で収穫されてマデイラワインになるこの「ヴェルデーリョ」は、スペインのVerdejo「ヴェルデホ」とは違うものです。こちらのブドウ品種も白で、響きも似てるし、国も隣だから同じだと思われている方もいるかもしれませんが、ヴェルデーリョとヴェルデホは違う品種です~。お間違えの無いようよろしくお願いいたします~。
そんなヴェルデーリョですが、マデイラワインでは中辛口タイプのワインを造り出します。
昔は一番多く収穫していたブドウと言われていますが、ティンタネグラが入ってきてからはその座を奪われたそうです。
また、ヴェルデーリョはマデイラ島でスティルワインを造るときに使われるブドウ品種でもあり、この品種は大陸やほかの国でも育てられて、スティルワインがつくられています。

味わいや、いかに

さて、ヴェルデーリョ。(←しつこい。何度でも連呼します笑。)
セルシアルよりは酸がなめらかで、ナッツ系の香りがとれることが多いようです。
例えばバーベイトのヴェルデーリョ10年うなぎの蒲焼のような、香ばしい香りと甘みのある味わいのタレ系との相性がとてもよいとされています。酢豚なんかもいいと思います。
また、辛口タイプを好まれる方は、甘みがブアルほどありませんので、ロックでゆったり氷を溶かしながら味わうのもよいでしょう。
ティンタネグラの中辛口は、エストゥファで造られたもの、ブランディーズのレインウォーターでしたらカジュアルに、ハイボールと同じようなイメージで炭酸などで割ってさらっと飲んでみてください。
焼き鳥(タレ)とあわせるのもオススメです。
そうです!
さっきの蒲焼と同じで「タレ」の甘さに、マデイラの甘み・酸味を持ってきます。
あとは少し酢(ビネガー)のきいたものなどとも相性が良いです。
鯖寿司はよく合いますし、アジの南蛮漬けなどの甘酢っぱい感じとも美味しくいただけます。
1つわかると、色々合わせるものがなんとなくわかってきますよね。
是非、お好みのペアリングを見つけてみてくださいね!