How Madeira
Wine is madeマデイラワインの製造方法

  • TOP
  • How Madeira Wine is made

How to Make Madeira Wine

How to Make Madeira Wine

  • エストゥファ

    エストゥファ

    ステンレスタンク内で、人工的にワインを過熱する方法。3年もののマデイラワインを造りだします。バーベイトでは、47~50℃で3か月以上実施。低い温度で長時間実施することで、ワインを滑らかに仕上げることができます。
  • カンテイロ

    カンテイロ

    太陽熱により温度が高くなった屋根裏部屋などで樽に詰めたワインを自然に過熱熟成する方法。主に白品種やヴィンテージマデイラを造りだします。バーベイトのカンテイロは4隅の天井が低くなっており、置く場所によって温度が異なります。調整しながらゆっくり熟成させ、きれいな酸を作り出します。

Differences between
all Fortified Wines ほかの酒精強化ワインとの違い

酒名 マデイラワイン ポートワイン モスカテル・デ・セトゥーバル シェリー
産地 ポルトガル・マデイラ島 ポルトガル・ドウロヴィラ・ノヴァ・ガイア/ポルト市内 ポルトガル・リスボンの南ペニンシュラ・デ・セトゥーバル スペイン・アンダルシア地方へレス・デ・ラ・フロンテーラ周辺
発祥 16世紀ごろ 17世紀ごろ 18世紀ごろ 13世紀ごろ
(B.C.1000年頃ワイン生産の記録あり)
主要ブドウ品種 ティンタ・ネグラ、ほか トゥリガ・ナシヨナル
ティンタ・ロリス
トゥリガ・フランカ、ほか
モスカテル・デ・セトゥーバル
(マスカットアレキサンドリア)
パロミノ
ペドロ・ヒメネス
モスカテルの3種のみ
添加アルコール グレープスピリッツ96% グレープスピリッツ77% グレープスピリッツ77% グレープスピリッツ96%
※種類によって白ワインで半分に割ったものを添加する場合もある
添加時期 発酵途中 発酵途中 発酵初期段階 発酵完了後(甘口は発酵途中)
熟成方法 加熱熟成 樽熟成 樽熟成 ソレラシステム
琥珀色、褐色 赤、白 琥珀色 白、褐色、黒
アルコール度数 18~21% 19.5~22% 約17.5% 15~22%
最低熟年数 3年 3年 18か月 2年
特色 加熱熟成・凝縮 世界初・原産地管理法適用ワイン 世界で最もリッチなワイン 熟成過程で産膜酵母
(フロール)が必要な場合がある
保存性 抜栓後、酸化せず常温で長期保存が可能 抜栓後、酸化が進む。冷暗所で保管 抜栓後、酸化せず。 抜栓後、酸化が進む。タイプにより冷暗所で保管

Mutations caused by Aging 熟成でおきる変化

Changes caused by aging 熟成でおきる変化

マデイラワインのポイントは「加熱による酸化熟成」「凝縮」です。
加熱することで意図的にワインを酸化させるのです。ポートやシェリーでは熱を加える工程はなく、涼しいところで熟成させます。熟成の過程で水分の蒸発が進み、糖・酸・アルコール度数が凝縮されます。熟成が進むとワインの中の糖がキャラメリゼ化し、液体の色が琥珀色に変化していきます。熟成初期はフレッシュなアロマですが、熟成が進むにつれて、ドライフルーツやスパイスなど、より複雑味のあるブーケになっていきます。
マデイラワインは、すでに酸化しているため、抜栓後も品質の劣化が少ないです。そのため、オールド・ヴィンテージが豊富で、しかも美味しく飲むことができます。

How the Heating Process came to be 加熱工程ができたストーリー

Episode 1

ヨーロッパから、アメリカ新大陸やインド、アジアに向かう大西洋航路の途中に位置するマデイラ島。大航海時代、多くの船団が水とワインを積み込み、海へと旅立っていく中継地であった。積み込まれたヨーロッパ各地のワインが、赤道直下の過酷な船旅で高温に晒され劣化。そんななかでも、なぜかマデイラワインは熟成。それが、アメリカ大陸で評判となり、やがて、英国を始め、ヨーロッパ諸国が希少な高級ワインとして欲しがるほどになっていった。

Story 1

Episode 2

大西洋航路やインド航路を何度も往復したマデイラワイン(「ヴィーニョ・ダ・ローダ(=旅するワイン)」と呼ばれた)が、上流階級の間で珍重されたため、18世紀にはマデイラの生産者たちが島内でワインを熟成させようと、ワインを温める方法を考え出した。そこから、屋根裏の倉庫にワインの樽を置いて太陽光でゆっくりと温める「カンテイロ方式」と、タンクや樽内のワインを人工的に加熱処理する「エストゥファ方式」という2つの熟成方法が始まる。

Story 2

Episode 3

18世紀後半、ジブラルタル紛争からアメリカ独立戦争の影響で、ヨーロッパと新大陸間の貿易がストップ。マデイラ島には山のようなワインが溜まり、置き場に悩むようになってしまった。そこで、在庫を減らすための蒸留を思いつき、マデイラのワインでブランデーを製造。そのブランデーをワインに入れると、味わい・保存性とも素晴らしい物になることを発見する。この加熱熟成と酒精強化という2つの要素が導入され、現代のマデイラワインが成立したのだった。

Story 3

米国におけるマデイラワインの人気

アメリカの初代大統領ジョージ・ワシントンと、第3代大統領で米独立宣言の起草者のひとりでもあるトーマス・ジェファーソンは、ともにマデイラワインの愛好家でした。そのため、1776年のアメリカ独立宣言の祝杯は、マデイラワインで挙げたといわれています。
アメリカ合衆国の建国の父にも愛されていたマデイラワイン。名声を高め、王様・皇帝・政治家のお気に入りワインとして、楽しまれるようになりました。
近年、バーベイト社が、偉人やアメリカの歴史的な地名をラベルに載せた「ヒストリックシリーズ」という商品を販売すると、アメリカ市場で大きな反響を得ました。各ワイナリーもプロモーションのために渡米するなど、かつてのような盛り上がりを見せています。