Column コラム

今年の評判マデイラ

2023.12.26

3社ごと人気のあったもの

クリスマスも終わり、いよいよ新年を迎えるまでのカウントダウンが始まりました。
今年も色々な新商品が入ってきました。
2023年で、各社で評判だったマデイラワインを振り返ってみたいと思います。
まずは、バーベイト(Vinhos Barbeito)のバスタルド20年
バスタルドというブドウ品種は、黒ブドウで、ポルトガル本土ではダンなどで栽培されていてスティルワインが造られています。
昔はマデイラ島にも植えられていましたが、いつの間にか栽培されることがなくなってしまいました。
そしてバーベイトがダンから苗木を持ってきて、マデイラ島の北側のサン・ジョルジュに植えて、もう一度マデイラ島でもバスタルドを栽培しよう、というプロジェクトを立ち上げたのです。2005年、2007年にこのバスタルドからワインを醸造し、これまでにデュアス・ピーパス、トレス・ピーパス、クワトロ・ピーパスなどを送り出してきましたが、2023年には、20年、という商品をリリース。
その味わいは、あっという間に人々を魅了し、物珍しさだけではないワインそのものの美味しさを持った素晴らしい商品でした。
…でした、というのは残念ながら既に完売。
もし、クラブマデイラなどのお店で見かけたら必飲の1本です。

幻の1972!

さて、お次はブランディーズ(Blandy's)から、ブアル1972年です。
こちら、正しくは2022年後半の発売商品ですが、実質動き出したのは2023年に入ってから。
やはり幻のビンテージ、というところは一つKeyになっているのではないでしょうか。時間を重ねたワインの味わいは、何層にも折り重なる複雑さがあり、さすがのフラシュケイラです。
ですから、美味しいのは勿論なのですが「1972」。
この1972年というヴィンテージはなかなか出てくることがなかったので、発売を知った我々も「おおおおお!」となりました。
この年の生まれ年の有名人の例を挙げると、マツコ・デラックスさんや中居正広さん。
…マツコさん、「マデイラ、いいじゃない」って言ってくれないかな~。
これも既に完売しておりますのでどこかで見かけたら必飲の1本です!

そしてドリヴェイラ...

そして、ドリヴェイラ(D'Oriveira)は意外かもしれませんが、ドライ10年です。こちらは中華レストランさんにてコースのペアリングに使っていただいていたりします。秋には上海蟹とのペアリングで使われていたとか。。。
あとはスイート15年(これは私も推しの1本)もたくさんの方にご支持いただきました。
そうなんです。
ドリヴェイラはヴィンテージのイメージがあるかもしれませんが、ティンタネグラの10年、15年がとても良くできています。
また、3年物に使われることの多いティンタネグラですが、その魅力をまた違った形で引き出してくれているのです。
うっかりヴィンテージ物に気を取られて、まだ飲んだことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ドライ10年、スイート15年は定番商品ですのでポントヴィーニョからもお買い求めいただけます。→こちらから ドライ10年 と スイート15年

お正月もマデイラ

すぐに手にいれたい!という方は、バーベイトスイートハーフボトルが、クオリティースーパーや百貨店お酒売り場等で販売されています。
これは、甘さもあり、お料理に使われることが多いのですが、ハレの日料理を格上げしてくれる優れもの。
おせちに飽きて、ちょっと洋食食べたいなー、簡単にできるものはないかな、というところにピッタリの煮込み料理「ビーフシチュー」はいかがでしょう。
コクのある深い味わいにしてくれます。
そして、飲んでも美味しいので、この時期でしたらおせちの数々とも相性が良いです。
例えば邪気を払い勤勉と健康を願うとされている「黒豆」のしっとりとした甘さにスッとはいるマデイラの心地よい甘さと酸味。子孫繫栄を願う「かずのこ」とはかずのこの塩気をマデイラで口休め。
「栗きんとん」「伊達巻」など想像するだけでもマデイラワンと合いそうだな、と思いませんか?おせちはマデイラワインと合わせても美味しいものがたくさんです。
是非是非、この年末年始のお供にマデイラワインを加えてみてくださいね。

今年も皆様の応援のお陰で、マデイラワインの輪が少しずつ広がっていっております。
ご愛飲いただきありがとうございました。
来年も引き続き、この輪を一層大きくできるよう精力的に活動していきたいと思います。
2024年もどうぞよろしくお願いいたします。